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パラシュートの設計
傘体の上部の穴は、自由落下中はしまっていなければならない。
そのためには。穴の直径が問題である。パラシュートの直径は、大きくすればするほど、落下速度は小さくなる。あまりに大きすぎても、不便である。
パラシュートを開くひもは、短くするとききにくくなるが、傘体の直径程度の長さは必要である。
また、その強さは、パラシュートの開放時にかか(パラシュートの空気抵抗による)引張力だけであるが、取扱上のことも考えて、ややじょうぶなものを使用しなければならない。
曳航索の選び方
一般的には、Zよりのワイヤーを使用している。Zよりは、キンクができにくい。単線は、200kg/?o2の抗張力を有している。強い索を使用すると、曳航中の索の伸びが小さく、衝撃的な荷重に対しては、長い緩衝索が必要である。
たとえば、4.5?o、7×7のワイヤーでは、1000mの索で600?sの荷重を受けとると、6cm伸びる。この2倍の断面をもつ14.2?o2のワイヤーでは、同じ600?sの荷重を受けると、3cmしか伸びないことになる。そのためには、2倍の緩衝索が必要である。
経済的な面から考えると、ソリッドの硬線を使用する方法もある。硬線は安価で、地面との摩耗による破断率が少なく、切れたときの継ぎ方が簡単で、経済的である。獲得高度が高くとれるが、落下によるキンクができやすく、パラシュートの使い方もむずかしい点が多い。

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